不遇のアパレル時代からの転職
私は元々アパレル業界で働いていました。ですが、平成の不況で退職しなくてはいけなくなり職を失います。その後、もう一度別のアパレルの会社に入って仕事をしていたのですが、今度はリーマンショックに遭い大打撃を受けました。私がいたのが、男性ものの服だったということもあって、店舗の撤退が相次ぎ、この業界に見切りをつけて他の場所で働くことを考えたのです。
ですがその時の私は、アパレル以外のことは何も知らない50近くの男性。未経験でも雇ってもらえるところが本当に少ない状況でした。そんな中で、介護職の中で未経験でもいいですよというわかくさと出会い、この業界に入りました。 人と接する仕事であれば、アパレル業界で培ってきたことも生かせるのではないか、とも思ったというのもあります。
人生経験の多い人たちが多い職員たち
わかくさにははじめパートで入り、ヘルパー2級を取って、3年の経験を積んでから介護福祉士の資格を取り職員として働くようになりました。今では10年の年月が過ぎています。
私は他の施設を知らないので、こちらで長く勤められた理由を他と比較することはできませんが、離職者が多いと言われている福祉業界の中で、わかくさの離職者が少ないのは確かだと思います。
わかくさは環境が本当によく、人間関係も良好です。20代がおらず、一番若い人で30代なのですが、ここに来るまでに様々な人生経験、社会経験を積んできている人たちだから仕事を辞めないのではないのかなとも思いますね。
ユニット型に対する期待
今、わかくさは過渡期に来ています。これまで従来型の施設でしたが、7月からはユニット型に変わります。私はもちろんユニット型の施設での経験はありません。ですが従来型ですと、どうしてもご利用者様お一人お一人の意見を尊重することが出来ない時もあるので、ユニット型に期待をしています。
これまではわかくさにいる方70人に対して1人で接していましたが、ユニット型になると10人に対して1人で接することが出来るため、その方の生活に合わせて行けるようになります。これが本来、いいとされている介護の形です。そんな理想の介護を私にもできるのかなというのが楽しみです。