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施設長挨拶

自己紹介

はじめまして、清水雅と申します。わたくし昭和55年に済生会神奈川県病院に入職しまして、病院での事務の経験39年ございます。2年前にこちらのわかくさ、当時はわかくさホームでしたけども、副施設長として赴任しまして、2年間、新しい施設の整備業務を中心に従事して参りました。
そしてこの4月に前大木施設長に代わり、新しい施設長として赴任させていただきました。
病院での業務経験はあれど、高齢者の施設での経験は2年しかありませんので、まだまだ勉強に励んでまいりたいと常々思っております。
「明るいね、やっぱり笑顔が絶えないですね」と言って貰えるような施設をこれからも目指して参りたいと思います。

経営理念、運営理念

私たちの理念は、「共にあなたらしさの虹を描く」ということに決めました。
このわかくさに新しい施設を作るにあたって、職員みんなが決めた理念です。
入居されている皆様は、長い色々な人生を歩んで来られるのですが、その人生に寄り添って、その人に合った個別のケアを提供し、この施設で入居できてよかったと言えるような施設を目指していきたい、
という想いが込められていると思っています。

運営への想い

私はこれまでの仕事経験の中で、「一人では仕事ができない」と思っていますので、どのようにして職員がチームとなって、利用者様に質の高いケアを提供していくのか。
これをずっと求め続けるべき課題だという風に思っています。
2年前のラグビーのワールドカップでワンフォーオール、オールフォーワン、ワンチームという言葉が流行語大賞になりましたけれども、当施設でもひとりひとりはみんなのために働き、みんなは一つの施設の目標のために働くと。
そういった施設になっていきたいなと思います。
利用者様は色々な経験を積まれてる方がいて、一人一人や違いますので、その人たちに尊厳を持った形で接していき、ぜひ「わかくさに入居できて良かったな」と言っていただけるような施設に職員が一つとなって向かって行きたいなという風に思っています。

利用者やその家族から直接なにかお言葉をいただくことはありますか?

様々な事情でなかなか自分の想いを表現できない方が多く入居されていると思います。やはり我々としては一人一人の表情を汲み取って、何か不満がないのか、言いたい事がないのかとか、何を求めてらっしゃるんだろうかとか、そういうことを感じ取って提供していく事が、プロの介護施設の職員としての行いではないかという風に思ってます。
もちろん感謝の言葉も頂けますし、家族の皆さんから、たくさんのお言葉をいただきます。
多くは感謝の言葉、ありがとうといった言葉ではありますけれども、その中にはやっぱりこうしてもらいたいなどといった想いもどこかにはお持ちだとは思います。そこをいかに汲み取れるか、ここを広い視野で見ていくということが職
員にとって大事ではないかなと思っています。

職員の教育方針は?

教育体系というものをもう一度委員会を中心に考えているところです。もちろん介護の施設として法定で行わなければならない安全や虐待などそういった研修はもちろん、職員が求めている研修内容、それから施設が職員に求めている研修の内容と、施設が行わなければならないと考えている研修内容が必ずしも一致してないというアンケートがあります。
そこをいかにすり合わせを行い職員のためにもなる、それから施設としてこういう人材に育ってほしいという研修を考えて行うわけですから、そこをまとめていく事が非常に難しいことではあります。
引き続き職員の意見を聞きながら、行っていきたいと思っています。
それとスキルアップについては介護施設の、特に介護職員については、資格、国家資格介護福祉士という国家資格もありますし、初任者研修という介護の研修というものもありますので、是非資格をこれから目指していこうという方にも職員としてできる限りのバックアップが可能となる体制を考えているところです。

新しい職員は募集されていますか?

現在も介護職員については募集をしています。

今後の施設としての展望

ひとつは提供するケアの部分ですが、科学的エビデンスに基づいたケアを求められる、そういった時代になっています。これは病院では先行しておりまして、DPCという制度の中で医療機関が行っている医療の中身が数値として現れているのですが、同様な仕組みをこの介護施設の中でも本格的に導入をされていきます。
この4月で介護報酬の改定の中にもそういった中身が取り入れられておりますので、これは病院の例からしてもどんどん進んでいく、加速していく一つの制度
だなっていうふうには思ってます。
我々としてどういうふうに対応しなきゃいけないのか、やっぱりPDCAサイクルじゃないですけれども、目標を立ててて、それを実行、チャレンジして、評価の中でエビデンスを考えながら数値で考えていく。
そして次に向かって前進していくというサイクルを回していくことが人の成長にとっても必要ですし、施設の前進にとっても欠かすことができないなという風に思います。
ですから先程、介護の科学的根拠が求められる時代になったと言いましたけれども、そのように社会が変わっていく、それにどう施設が対応していくのかというところがですね、非常に重要ですし、その舵をきる役目である私の責任も、大きいものであるのかなという風に思ってます。

大企業の経営戦略みたいですね

まったく同じだと思いますね。民間のいわゆる企業とこういった介護施設もですね。やはり今ITC、AI、ロボットなどがどんどん施設にも投入されてますけれども、やはり人間は感情持ってますから、その感情をコントロールしながら、機械にはできない、人間しかできないっていうケアがあるはずです。
逆に、機械で行ってもいい作業は、どんどんそちらの方にシフトしていきながら人と人とが接する施設でありますので、是非心のこもった介護が提供できるようになって行きたいなと思っています。

補足

私たちの施設運営については、目標を掲げてそれに向かっていくという目標管理というものが非常に重要だという風に思っています。
もちろん施設全体の目標も定めました。我々の中期ビジョンとしては、信頼される施設になろう、ということをあげています。
その具体的な例としては、我々ユニットケアを提供している施設として、それぞれユニットケアのリーダーを育成する、そのための研修施設という認定制度があります。
そういった制度を目指していきたいというのが施設の中期的な目標でございます。
職員についてはですね、それぞれ施設の目標、そして部署の目標、それに基づいた個人の目標を今年度から立てていただくことにしました。
もちろん、目標に向かっていくのですが、それがどれだけ達成できたかというところを、頑張った人には褒めてあげたい、そういった制度を今年度から職員チャレンジ制度という形で導入をしましたので、やはり漫然とただ働いてるだけではなくて、やっぱり楽しく働きたいので、その中で自分が成長できる目標を持っていくというのは重要なことだと思います。
もちろん職員が成長することによって施設が成長できますし、そういった施設で過ごされてる方は、わかくさに入居してよかった、職員もわかくさで働いて良かったと、こう言って頂けるような施設に向かって、職員がひとつになって目指していきたいと思います。